こんにちは。
今日は、1年生がぶつかりやすい算数の壁にぶつかってくれたので、乗り越え方を解説してみたいと思います。
1年生のお子さんのパパママさんは、ぜひ参考にしてみてください。
今回は低学年向けなので、中・高学年のお子さんや、幼児のお子さんにはすみません。
あまり参考にはなりません。
さて、小学1年生は、3学期になると『おおきいかず』の単元でやっと100のくらいが出てきます。
今回つまづいた問題は、
十進位取りの問題です。
117は、
100を□こ、
10を□こ、
1を□こ
あわせた かず
こういう10進位取りの問題は、実際に本物のお金を使ってやると、定着しやすくなります。
また、この後どんどん桁が増えていきますが、この1年生の時点で十進数の基礎を理解していると、あとがとても楽になっていきます。
では、具体的にお金を使ってどう教えればいいか。
Aちゃんがオンライン指導で頑張ってくれたので、それをもとに具体例をお見せしたいと思います。
では、やっていきましょう。
今回、Zoomによるオンライン指導だったので、まずは一人で最後まで頑張って、できたら写真に撮って送ってもらいました。
そこで書いた答えが、
100が
7こ、
10が
10こ、
1が
7こ
でした。
1のくらいは正解ですね♪
残念ながら、100のくらいと10のくらいが間違っています。
✔を入れて、返します。
ちょっと混乱してますね。
でも、まずは自分で直せるかどうかを見ます。
いきなり説明してしまうと、本人の
考える力が育ちません。
そして、自分でしっかり考えて直してくれました。
100が
10こ、
10が
7こ、
1が
7こ
むむ。。
これじゃあ1077になっちゃう。
だいぶ混乱してきましたね。
こういう場合、中学年であれば絵にかいてもらいます。
でも、Aちゃんは初めてのオンライン指導。
そして、教室でもまだ絵のかき方の指導をしていません。
とうとうわからなくて、画面の向こう側で泣き出してしまいました
Aちゃん「( ノД`)シクシク…」
ママ「先生に『わかりません』って言わなきゃ」
Aちゃん「できない~(´;ω;`)」
さて、こうなると私の出番ですね(^_-)-☆
私「ママの財布から、百円玉と十円玉と一円玉を全部出してもらってごらん」
ママが財布から小銭を出し、机に置く。
私「今百円玉はいくつある?」
Aちゃん「二つ」
私「百円玉2枚でいくら?」
Aちゃん「・・・にひゃくえん」
(ちょっと自信なさそう)
私「そうだね!二百円だね♪」
Aちゃん「うんっ」
私「そしたら、117円にしたいから、百円玉は何こあればいい?」
Aちゃん「いっこ・・・?」
(やっぱり自信なさそう)
私「そうだよね!じゃあ、一枚だけ左手の上にのせてごらん」
Aちゃん「はいっ」
(すなお)
・・・こんな感じで、十円玉と一円玉も117円に合うようにゆっくり丁寧にひとつづつ左手に乗せていきます。
この時、100円玉でもうやったからと、10円玉を出すときに、工程をすっ飛ばさないようにすることが重要です。
①今ある枚数を確認。
②そこから必要数分だけ取り出す。
※このステップは最初だけは必ず守ったほうがいいです。
117円を左手に乗せ終わりました。
私「そしたら、左手をぎゅっと閉じて。机の上の使わなかったお金をママに片づけてもらって」
Aちゃん「あわわわわ・・・」
どうやら小銭が散らばったらしい?w
Aちゃん「できましたー」
私「そしたら、左手に握ってるお金を机の上に置いて、写真を撮って先生に送って~」
ここまでやれば、あとは送ってもらった写真がちゃんと117円になっていれば、あとは小銭の各枚数を数えるだけです。
送ってもらった写真を見ながら指導しようと声をかけると、
Aちゃん「あ!わかったかも!」
私「わかっちゃった?じゃあ、プリント直して写真送ってねー♪」
正解
こんな感じで、低学年ほど目に見える状態にしてあげることが大切です。
しかも、十進位取りはお金が便利です。
おもちゃのお金じゃなくて、できれば本物がいいです。
これは、1年生じゃなくても同じです。
十進位取りの基本理解がまだの子は、何年生であろうとこのやり方が便利。
今回はZoomでやったので、Aちゃんママも私の指導が直接見れたことも良かったと思います。
これで、自宅でもお子さんが勉強しているとき、どういうふうに導けばいいか、具体的な方法がわかりやすかったと思います。
学校の宿題やテスト直しなどに活用していただけると嬉しいですね♪