自粛中から始めたオンライン採点。
当教室では、LINEで教材を毎日送ってもらっています。
毎日送ってもらって採点して返すことで、教室に来た日の採点時間の短縮になるのが一番の目的です。
が、他にも実は利点が。
毎日宿題の採点ができるので、翌日の宿題ですぐに間違ったところの直しができるんです。
そうすると、何度も間違えちゃう問題は、いつもなら教室に来て指導します。
でも!
教室と同じような指導を、
オンラインでそのままできてしまう例もあります。
これは本当に利点。
とある発展問題をやっている6年生とのやり取りです。
↓これが何度も間違えている問題
反対の意味になる言葉の組み合わせを選択肢から選ぶ問題。
そこで、こんな感じできいてみる。
私:「動作と運動って、反対の意味っていうより似てない?」
「うごくのとうごくのじゃない?」
そしたら、Aくんは「ア 冷静」と「イ 動作」を選んできました。
私:「あー それはどうかなぁ 両方辞書で引いてみ」
と、辞書引きを促しました。
辞書を引いて、自分で答えを見つけたAくん。
「静止」のところに、「(対)運動」を見つけました☆
なので、「運動」も引いてみるように促したら・・・
見事Aくん、運動の説明にも「(対)静止」を発見。
最後までよく頑張りました。
こうやって地道にやることは、時間がかかるけど大切な過程です。
Aくんは、時間をかけて「運動」と「静止」が反対の意味を持つ言葉だと学んだだけなんじゃないんです。
辞書には反対の意味が載っていることがあるということを知ったのです。
そして、それは知識として知ったのではなく、時間をかけてやってみることで、彼のスキルになったのです。
辞書に対義語や類義語が載っていることは、知識として知る機会は何度もあるでしょう。
でも、実際にそれを使わないといけない場面に出くわし、実際に自分で時間をかけてやってみることで、そうすれば解決できることを学習する。
そうしてやっと、同じような解決すべき課題に出くわしたとき、それを実行できるようになるのです。
ちょっとややこしい言い回しになりましたが、ようするに、
Aくんは、『辞書を使って対義語を調べる』スキルを身に付けた!
てれれれってれ~♪
ってことなんです。
「運動」の対義語が「静止」だと知るよりも、はるかに有用なスキルを身に付けたんです。
こういうのが、本当に大切なスキルなんだよなぁ。
と思う今日この頃です。