読書の利点:語彙数が増える
読書の利点の続きです。
前回、
で、
読書には二つ利点があるとお伝えしました。
そのうちの一つが、
「語彙数が増える」というものです。
ここで少し気にしてほしいのが、
「語彙力がアップする」ではない、ということです。
何が違うかというと、「語彙力」とは、言葉をどれだけ知っているかだけでなく、どれだけ使えるかどうかも含みます。
ここでは、語彙数とは、単に知っている言葉の数を意味します。
子どもに本好きになってほしいと願う私たちは、
本を読めば、語彙数が増え、
それらを使いこなす表現力も身につくことを期待してしまいます。
でも、これはまた別なんですよね。
本を読むことによって、表現力まで身につく子どもは多くありません。
そのような子は、もともと素質のある子です。
たとえるなら、もともと足の速くなる素質のある子が、毎日走っているだけでどんどん足が速くなる、というようなもの。
特に専門家にフォームや呼吸法などの基礎を教えられずとも、もともと生まれ持っての素質があるタイプです。
我が家の話になりますが、長男が読書好きで、小説から図鑑、新聞まで何でも読みます。
しかし、長男は日本語が下手です(笑)
語彙数は豊富なのですが、それをうまく使いこなせていません。
逆に次男は、好きな分野の本が偏っていて、クイズ系や図鑑ばかりを読みます。
しかし、小さなころから少ない語彙を的確に使いこなします。
じゃあ、本を読んでも表現力は身につかないのか、と落胆することはありません。
先ほどの走る力の例と同じように、基本を教われば、個人差はありますが、確実に使いこなせるようになります。
時間のかかる子もいれば、呑み込みが早い子もいます。
ですが、その子のペースで身に付きます。
表現力を身に付けていく際に必要なのが、語彙数です。
ですので、読書で語彙数を増やすこと自体は、言語力の基礎となりますので、決して無駄ではありません。
むしろ必須とも言えます。
さて、今日はここまで。
次は「読書速度が速くなる」について書きます。
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